ホイール・ハブ径拡大
当社の本業とは少し趣が違う話です。・・・趣味の一つです。
地元のお客様に相談をいただいてそれに応えた感じの内容となります。
そのお客様の協力をいただきブログにします。
HONDA S2000(AP2)にHONDA CR-Zの純正ホイールを装着するということです。
※CR-Zはモデルによってサイズが異なるものがあります。
純正の仕様としてはS2000のフロントはホイールが7Jx17+55 タイヤが215/45R17リアはホイールが8.5Jx17+65 タイヤが245/40R17です。
対してCR-Zは前後ともにホイールが6Jx16+45 タイヤが195/55R16です。
ただしCR-Zのホイールに装着するタイヤは185/60R16とのことでした。

この組み合わせで特に気になるところですがホイールオフセットなのですが、リム幅とタイヤ幅などを
含めて単純計算すると車体外側に対してはほぼ純正状態と変わらず、はみ出すことはありません。
タイヤのハイト(外径)は純正と比較して ± 数ミリ内ですから問題ありません。
また、一般路でのグリップ性能面では考えるまでも無く大きな違いが有るのですが、本人も認識しているのでこれまた問題はありません。
車重等を考慮したロードインデックスにしても空気圧さえ間違えなければ大丈夫そうです。
(S2000は前後2.4kgf/cm2)に対して前後2.5kgf/cm2が理想かな?)
ただし、一つ大きな障害があります。

S2000のフロントのセンターハブ径が70mmに対して CR-Zは64mmであるためホイールがはまりません。
(リアのセンターハブ径は64mmで同じなのではまりました。)
ホイールスペーサーを入れる場合は突起が5.5mmほどなので6.0mmは必要です。
こうなるとロングハブボルトに差し替える必要があります。
(ホンダ車? S2000?はハブベアリングを外さないとハブボルトを交換できません。。。)
また11.0mmのワイドトレッドスペーサを装着した場合は流石に(少し)車体の外にタイヤがはみ出します。
かくなる上はホイール側のセンターハブの突起の逃げのボア径を64.1mmから70.1mmに変更するということです。

※ハブのセンター突起の径に対してホイール側のボア系は+0.1mmと言われているようです。
この作業をやってもらえる切削加工業者を当社にて仲介しました。
お預けして2週間・・・

表面からの見た目は変わりませんし、センターキャップも普通に装着できました。

そして、車体に装着してみました。

めでたく、装着できました。
補足として、仮にこのホイールのオフセットが純正同様に55mmだった場合はキャリパーに完全にぶつかります。
45mmの状態で大よそ5mmの隙間があります。
リアについてもオフセットが純正同様65mmだった場合はぶつかるでしょう。
ナットはエンケイのアルミ製を使用していますが、ホンダ純正ホイールに合わせて球面加工を施してあります。
この内容はあくまでも現物合わせしつつ足し算、引き算をして適合させた形です。